● ごあいさつ

代表世話人:冨永 芳博

副甲状腺機能亢進症に対する PTx 研究会
Parathyroid Surgeons' Society of Japan
代表世話人:冨永 芳博

Cinacalcet がわが国でも導入され、未だ、その使用法に関しては、一定な見解が得られておりませんが、少なからず二次性副甲状腺機能亢進症に対する治療法に影響を与えるものと考えます。

私どもは高度な二次性副甲状腺機能亢進症の外科的治療(副甲状腺摘出術:PTx)に日常的に従事し、その効果が顕著であることを身をもって感じております。エビデンスに乏しいとは言え、PTx の QOL、生命予後への好影響について声を大きく、内科医、コメディカルスタッフそして透析患者さんに訴えることが責務と考えます。また、PTx の効果に関しても十分なエビデンスを提示する事も必要と考えます。

それには確実な、効果的な、合併症の無い PTx を施行することが重要と考えます。御存知の様に PTx は決して容易な手術ではなく、奥深いものであります。

わが国における PTx の適応に関する外科サイドからの提言、情報の収集、PTx の技術の向上・普遍化、周術期の管理、後進の育成などすべきことが多々あると考えます。

そこで、まずは腎不全に起因する二次性副甲状腺機能亢進症に対する PTx を数多く手がけているわが国の外科系医師が連携をとり合い、上述いたしました問題にとり組んでいくことが重要であると考えるに至りました。

このような趣旨を踏まえ、副甲状腺機能亢進症に対する PTx 研究会:Parathyroid Surgeons' Society of Japan を設立致しました。

今後は二次性副甲状腺機能亢進症に対する PTx の registry を作成し、多施設共同で PTx に関するエビデンスの発信を予定しております。

この設立が皆様とともに腎性副甲状腺機能亢進症の未来を考え、皆様との交流をより一層深める機会となれば幸甚に存じます。

© 副甲状腺機能亢進症に対する PTx 研究会